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●なに和だより
地域共生ケアプロジェクト会議 2019年3月13・14日【東京・池袋】

 労働者協同組合連合会の主催する「共生ケアプロジェクト会議」は3回目。始めに田中理事長から、協同労働という働き方が住民を巻き込んで全国に広がっているという話をされ、いよいよ協同労働の法制化が加速しているという事にとても期待を感じた。
 経営分析の報告も毎回あり、経営というのはつい数字を見てしまうが、本来はケアの本質や実践がよい経営に繋がっていくという事を教えていただいた。

利用者の意欲を引き出すケア

 1日目の午後は合同会社有歩道の代表 吉宗誠氏から、「当事者・住民主体の地域づくりの実践」を聞かせていただき、とても感動した。前号の記事で「デイサービスおたがいさん」の実践が紹介されたが、利用者の意欲を引き出すケア=実践が、介護度の重い利用者さんや特養からも見放された利用者さんの自立度を高めている。そこにはスタッフの根強い努力としっかりした方針のもとに実践されている。
「過不足ない介護」私達の介護は本当に利用者の力を引き出せているだろうか。反対にやりすぎて阻害してしまっているのではないか。本来のその人の力をもっと信じて実践すべきではないのか。いろいろ考えさせられた。
 もう一つ驚いたのは、自分の事業所だけでなく、地域づくりにも貢献されている。住民の中でNPOを立ち上げ、助け合いの自治活動が立ち上がっている。代表は、自分がその土地で生き残る為に行ったと言われていたが、地域を強くするのは国でも自治体でもない、住んでいる私達なのだ。自分の住んでいる地域や事業所のある地域を良く知ること。そこから始めなければならないと強く感じた。

本人の願いを叶えるケア

 2日目は、「本人の願いを叶えるケアへ」と題して、前回に行った利用者のアセスメントをもう一度見直す研修だった。
 計画を立てる上で「できない事」をつい重視してしまいがちだが、「できる事・したい事」に着目する事で、本人の意欲にも繋がり、介護サービス以外の繋がりができることを改めて学んだ。
 他にも実践報告が盛りだくさんだったが、この会議は「共生ケア」という名前の通り、自分達の事業所をどうするか、というよりも「事業所から地域への発信」「住民主体の地域づくり」が重視されている。私達のしている実践が法律と結び付いた時、全国のあちこちで協同労働が生まれ、地域に根付いていくのだと思った。

ほっとステーション東大阪 所 長 西田 寛子

 


日本高齢者生活協同組合連合会 2018年度リーダーセミナー

認知症の一人歩きが“当たり前”の地域づくり

 3月22日に東京・池袋にて高齢協「リーダーセミナー」に行ってきました。
 午前中は永田久美子先生(認知症介護研究・研修東京センター研究部長)による講義で、テーマとしては「認知症の一人歩きが“当たり前”の地域づくり」でした。

認知症支援の在り方

 認知症の方が当たり前に一人歩きをするという言葉自体はこの間のブロック会議でも取り上げられてきましたが、それを実現するには制度ではなく、様々な人の協力が必要だということを話の中で感じました。
 さらに地域の在り方として、たとえ介護報酬が変わっても、地域は変わらずそこにある、という目線をもっことも必要だという言葉を聞きました。
 さらに現状として、認知症という病気が当たり前のようにある世の中で、まったく関わり無く過ごせる人なんて言うのは無理な時代がきている、という話も聞きました。今後の方向性としてはそういう方も一緒によりよく暮らしていける社会が求められています。
 その後、認知症の支援のあり方、制度の流れなどを図で説明してもらいました。1960年代は支援なき抑圧、魔の三ロックといった支援しか一般的でなかったのに対し、今では本人が希望と尊厳を持って、よりよく生きる支援という流れに変わってきています。それを聞くとたった50年で認知症に対する対人援助がそこまで変わってきているということは、今後50年も発展し続け、より良い方向になるのではと感じました。
 その中のひとつの例として、役割を持てるデイサービスの話を聞きました。すべてを紹介するには多すぎるので、印象に残ったひとつを紹介します。
「何かの役に立ちたい」と言う利用者さんの思いを、高校野球の監督が聞いてくれて、デイの利用者さんに部室の掃除を依頼してくれました。トイレや部屋の掃除に加え、靴下の洗濯などに取り組んでくれて、高校球児とデイサービスが交流できるようになりました。利用者さんの「役に立ちたい」と言う声だったというところから、私たちもすぐにできることもあると思います。利用者さんの声を大切にしていくことが、今後選ばれ続ける事業所になることでは、と思いました。

分散会 ─ワールドカフェ方式─

 午後からの分散会はワールドカフェ方式というもので行いました。四人一組の島をつくりました。まずは事前課題と本日の感想を言い合います。そこで四人のうち三人が今現在身内に認知症の方がいるということで、やはり認知症は身近だな、ということを再認識しました。午前中に聞いた通り、認知症の支援というのは進んでいる、しかし一人歩きする(歩行すると言う、本当に一人で歩くと言う意味ではありませんが)にはまだ課題があるということ、その課題について抽出したり、解決策を話したりしました。特に課題の抽出では活発な意見が出て、本人や地域の課題、家族や行政への働きかけ方といったものがあがりました。
 ワールドカフェ方式というのは途中でメンバーを入れ替えます。そのため、他のテーブルで話し合ったことを間接的にでも知ることが出来、新しいアイディアや知識を共有できるのが特徴です。
 話し合った内容で印象に残ったことは、認知症サポーター養成講座を使って、地域を巻き込んでみたらどうか、ということ、介護保険サービスができて地域と利用者さんが分断されたと言う事実も隠れていることなどたくさんの意見を聞くことができました。
 最後の発表の時には自分たちの今後の活動として、自分達がやっていることをいかに上手く魅せれるか、利用者さんを通じて自分達の活動を紹介できると事業としての発展もあるな、ということを話しました。しっかりとその人に焦点を当てることの重要性も理解できました。

最 後 に

 最後に、今回行ったワールドカフェ方式というものはたくさんの人の意見が聞けるのでなかなかおもしろいものになりました。慣れていないから、戸惑う瞬間もありましたが・・・
 また自分たちの地域でもこういった新しい手法も取り入れていきたいと思います。

ほっとステーション御殿山 所 長 橋本 篤

 

 

 

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